今年の5月は低温、乾燥、そして突然の猛暑、と気まぐれな天気に悩まされました。
低温・・・去年はゴールデンウィーク頃には、山の木々が芽吹いて綺麗な緑のグラデーションを見せてくれていましたが、今年のゴールデンウィーク中はほとんど毎朝霜が降り、山の新芽は1週間以上遅れました。当然、野菜の生育も鈍く、例えば、人参は芽が出たまま大きくならず、ジャガイモの芽は出るまで約1ヶ月もかかりました(通常は2週間程度)。また、キャベツなどは、定植後に低温が続くと、根付きにくくなってしまうようです。最近までは夜間の気温が10℃に達しない日も続きました。
乾燥・・・今年は露地の作付が始まった4月以降、数えるほどしか降雨がありません。今日(5/19)の雨が、ようやく今月2回目の雨。播種・定植が主な作業のこの時期に乾燥が続くと、芽が出なかったり、苗がしおれたり、生長が遅れたりするため、今後の出荷に大きな影響が出てしまいます。
猛暑・・・ようやく霜の心配が収まったかと思ったら、5月中旬は、30℃を超える真夏なみの陽気が襲いました。当然、畑もカラカラに乾き、乾燥に輪をかけます。また、せっかく寒さに耐えた空豆やエンドウ豆が、突然の暑さで小さいまま花をつけてしまったり、調子が狂っているようです。
畑を見回すと、多くの作物が天候に振り回されていて、あと2週間で宅配を再開するには非常に心許無い状況です。6月初旬に、出荷再開の見込みについてお知らせします。お待ちいただいているお客様のことを思うと大変心苦しいのですが、ご理解いただきますよう、よろしくお願い致します。天気のせいにはしたくないのですが、何十年と畑をされているおじいさん・おばあさんに聞いても、「こんな年は初めて」なのだそうです。
それにしても、今日の雨は本当に心に染み入ります。
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