私たちは、健康な野菜が育つ畑は、自然の森や野原のようであるべきと考えています。自然の草木が肥料や農薬を使わなくても立派に育つのは、光合成によって自ら養分を作るのはもちろん、朽ちた動植物が土中の微生物によって分解されることで土に還り、他の草木に吸収されるという自然の循環にあるからです。

 

 当農園は、この自然の循環を畑で再現する土作りを目指しています。そのために、畑の雑草、野菜の残渣などの有機物は、持ち出さず土中の微生物に分解させ、畑に養分を還元しています。しかし、森や野原と異なり、畑では野菜を収穫するので、その分足りなくなる養分を補ってやらねばなりません。そこで、収穫期間の長い作物や大事な初期生育期などには、肥料を施しています。この肥料は、米ぬか、籾殻、大豆、炭、土着菌などの有機物を材料に自作しています。また、ミネラル分の供給には、炭や灰を用いています。材料は、できる限り身近なところから調達することを基本としています。その他、必要に応じて、植物性肥料やミネラル肥料を購入して使用することもあります。

 

 当農園は、化学肥料を使いません(購入した育苗土に含まれている化学肥料を除く)。上記の方法で必要な養分を作れるほか、化学肥料は劇的に作用するため適量を施すことが難しいと思っているからです。また、過剰な施肥は環境汚染や健康被害を招くおそれもあります。例えば、肥料に一般的に含まれる窒素やリンは、作物が吸収しきれずに土中に流亡すると地下水を汚染する原因となります。肥料が多すぎることが野菜の病害虫を引き起こしたり、野菜を腐りやすくすることもわかっています。

 

 当農園は、牛ふん・豚ぷん・鶏ふん等から作られた動物性の堆肥や肥料も使いません。施用過多に起因する問題は、化学肥料に限らず、これらの動物性堆肥や肥料でも起こり得るからです。それに、どのような飼料を食べて育った家畜のふんが原料なのかわからないからです。自作の肥料でも、過剰に施せば同じような問題を引き起こす可能性があります。そのため、なるべく肥料に頼らなくてすむような土作りを心がけています。

 

 当農園は、農薬を使用していません(購入種子に施されている薬品処理を除く)。良い土で育った野菜は、健康で虫に喰われにくいので農薬を必要としないと考えています。バランスの良い食生活を送っている人間は、病気にかかりにくく、薬を必要としないのと同じです。

 

 以上が、現時点で最も納得のいく野菜作りの方法です。この方法で、健康な野菜が持つ、野菜本来の味をお楽しみいただくことを理想としています。しかし、農業の分野では日々新発見がありますので、今の方法に固執せず勉強を怠らないつもりです。(20123月作成 20133月改訂 2014年5月改訂)。

落ち葉の層にある微生物コロニー(土着菌)。きのこの良いにおいがします。
落ち葉の層にある微生物コロニー(土着菌)。きのこの良いにおいがします。
作成中の植物性肥料(ぼかし)。主原料は米ぬか、くず大豆、炭そして土着菌。発酵・乾燥させ、10日程度で完成します。
作成中の植物性肥料(ぼかし)。主原料は米ぬか、くず大豆、炭そして土着菌。発酵・乾燥させ、10日程度で完成します。

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(YouTube compiled by Tokyo Urban Baby)

 

SABOU-SIGA Sirokane

東京白金のカフェにて野菜を使っていただいています。